初サブスリーへの道のり⑤〜距離を克服、まさかのハーフでの好走

前回:初サブスリーへの道のり④〜距離への耐性不足から続く

出水ツルマラソンでの敗走から数日の休息を経て、再チャレンジへの道を歩み始めます。
フル前に痛めた足の甲も癒えていたので、集中して練習に取り組みます。

サブスリーを達成するためのスピードは十分ついていたので、あとはとにかく最後まで走りきるだけの足。
2ヶ月後の奈良マラソンでの目標達成に向け、足づくりをしていくことにしました。

足づくりに必要なのはもちろん距離を踏むこと。
そしてただのんびりと距離を踏めばいいわけではなく、一定の負荷がかかった状態で距離を踏まないと意味がありません。
そこで目標のサブスリーペース、4分15秒前後での30キロ走を行うことにしました。

ツルマラソン前の9月に一度30キロ走をやったときはちょうどタイミングよく練習会があったのですが、そうそうタイミングよく30キロの練習会があるわけではありません。
もちろんジョグペースでは30キロの経験はたくさんありますが、サブスリーペースで30キロ走を一人で行う経験はなかったのでかなり不安を覚えましたがそんなことを言っても始まらない。
誰でも最初は未経験っていうことで覚悟を決め、近所の公園の1.4キロ周回コースを22周したのがツルマラソンから2週間後。

休みの日ではあったのですが、周回コースに人が増えて走りにくくなってしまうことを避けるために5時半に起床し、6時頃から30キロペース走開始。
起床後すぐということもあり最初からスピードが出るわけでもなく、キロ4分18秒くらいから入り、徐々にペースを上げていきます。
最終的にはキロ4分10秒を切るくらいまであげることができ、記念すべき一人での30キロレースペース走はキロ平均4分11秒で無事に完走。

一人でも走りきれると自信をつけた勢いで、さらにその翌週も30キロ走に挑みます。
さすがに2週目は前回の疲労がかなり残った状態で相当苦戦。
途中で辞めてしまいたいくらいしんどい思いをしますが、それでもなんとか走り切り、キロ平均4分13秒で走破。

へとへとになったものの、不安だった痙攣も起こさずに走りきれたことはやはり自信になりました。

30キロ走以外のポイント練習としては、スピードを維持するために、4分→3分40秒くらいの10kmビルドアップ走を数度実施。

そして11月23日には、練習の一環で申し込んでいた府中多摩川マラソンに出場します。

申込みをした秋口の時点では、ツルマラソンでサブスリーを達成した後、ハーフでも速い記録を・・・なんて甘い青写真を描いていたのですが、ツルマラソンで失敗してしまった以上わざわざこのハーフに対して記録狙いで調整をして臨むという選択肢はまったくなく、ペース走、距離走の一環として出場をしました。
なので出走前はキロ4で84分切るくらいで走れれば上等だろうと思っていました。

しかし走り出してみると意外に足が動きます。
スタート直後に3分50秒前後で走る集団につくと、そのまま中間点までするすると。
中間点でもそこまで辛くなく、さらに集団がそこからペースアップしたのにも対応し、ネガティブスプリットを刻む形でまさかの80分を切る、79分28秒でゴール。
自分でもびっくりするくらいの好タイムが出ます。

秋までにスピード練習を集中的に行って、3分50秒前後というスピードは問題なく出せるようになっていました。
ただ、それを継続するスタミナ、足がなかったのですが、それがツルマラソン後の走り込みで鍛えられ、今まであったスピードと距離を走る足が融合されたのかもしれません。

いずれにしろ、このレース結果が大きな大きな自信になったのは言うまでもありません。

これが奈良マラソン3週間弱前。
その後も2週間前に27キロを1度走り、距離への不安を徹底的に拭います。

その他のポイント練習としては、10日前に2kmのインターバル(7分前後)を3本、7日前に10kmのペース走(3’53″/km)を行いました。

その後はテーパリング。

いよいよ2016年12月11日。第7回奈良マラソンを迎えます。

初サブスリーへの道のり⑥〜2016 第7回奈良マラソンでサブスリー達成に続く。

関連:
初サブスリーへの道のり①〜前提編
初サブスリーへの道のり②〜目指したきっかけ
初サブスリーへの道のり③〜大まかな方針と夏のトレーニング
初サブスリーへの道のり④〜距離への耐性不足

カテゴリー: サブスリーへの道のり, ランニング タグ: パーマリンク