辛うじて79分台死守@2017年(18th) ハイテクハーフマラソン

2017年初レースとして、第18回ハイテクハーフマラソンに参加をしてまいりました。
6時半に起床。
無意識に緊張していたのかそれとも昨日ぐっすり寝てしまっていたせいか眠りが浅く、5時には目が覚めてしまいそのまま時間までとりあえず横になっていました。
寝不足特有の、目の奥に居座る重さを感じながらベーグルを3個、特濃豆乳で流し込んで朝食完了。
レース用のランシャツランパン、アームウォーマーとカーフタイツを装着した上にウインドブレーカー、そしてユニクロの厚手のパーカーを重ね着し、小銭とスマホとICカードをポケットにつっこんで手ぶらで家を出ます。
一人でレースに参加するので、出来る限り走る以外の余計な荷物は持たずに済むよう毎回工夫しています。
アップのときに自分の荷物気にするのも嫌だし、リュック背負ってアップとかも嫌だし。

事前の天気予報通り、いかにも雨が降る直前という雰囲気ながらもなんとか保ってくれた曇り空。
快晴の日特有の放射冷却によるキーンとする寒さというのはなかったのですが、冷気が地面に凝り固まっているような、そんな底冷えがしてとにかく寒い。
会場についてみると幸いかな、風は思っていたよりも強くなく、いささか寒すぎるけれども好コンディションの部類。

すでに3キロのレースも始まるところでした。

着いたのが予想よりも遅い時間だったのでアップもそこそこに色々脱いで荷物を預け、整列します。
比較的前の方に並んだのだけれども、横から入ってくる人たちで最終的には前のほうがぎゅうぎゅうになる。
うわあぎゅうぎゅうだよもうこれ以上入ってこないでよとか色々考えているうちに10時を迎え、スタートの合図。
案の定全然進まず、ロスは9秒くらい。

しばらくの間渋滞。もう、横入りする上にペース緩いって一体なにがしたかったのさって釈然としない気持ちを抱えながらなんとか自分のペースに乗れるよう努力します。
今日の予定は、キロ3分45秒前後をキープして、ラスト少し上げて、78分台が出せればと思っていたので、自分のペースを調整しつつ、ちょうどいい集団を探します。
そして1キロの入りが3分43秒。渋滞を抜けるべくちょっとエネルギーを使ってなんとか帳尻を合わせた感じです。
ちょうど1キロを過ぎたあたりで、ちょうど同じくらいのペースで走る集団を見つけたので、そこに合流させてもらいます。

自分の調子はというと、可もなく不可もなくといったところ。
年末の10000mでスピードに乗った走りができなかったことや、その後も疲労だったり走りのバランスを模索しながらの走りだったりと納得のいくスピードが出せていなかったこともあり、今日どれくらいのスピードでどれくらいの距離もつのかということがまったくわからず、やや手探り状態。
だからこの集団にもどこまでつけるのか、すごく不安でした。
でもここでチャレンジして、成功なり失敗なりなんらかの手応えを得ておかないと次につながらないので、とにかくこの集団について自分の調子を見定めようとがんばることに決めます。

5キロの通過が18分47秒。ほぼ予定通りのペース。
ただこの集団、結構ペースの上がり下がりが結構大きいので意外にしんどい。
でも自分でペースメイクするほどの余裕もないし、船に乗せてもらえているだけでありがたいので、文句を言わずについていくことにします。

この集団がちょっと動いたのが10キロ手前。
折り返し直前に、この河川敷フラットコース唯一のアップダウン、しかもなかなかにパンチの利いたアップダウンがあります。
平坦→アップ→平坦→ダウン→折り返し→アップ→平坦→ダウン
という構成になっていて、ここが一つ山場となっています。

ここで集団のペースががくんと落ちて、3分50秒をオーバーするくらいのペースに。
これはまずい、とペースを上げる人たちと、とにかくここを抜けるまで我慢、とキープの人たちに分かれます。
僕は、キープの方に甘んじてしまいます。
冒険するよりも、とりあえずつくことを優先してしまいました。

この集団、11キロを3分50、12キロを3分45と、折り返し追い風もあってややペースを取り戻すのですが、このあと13~14キロのラップが3分48秒。
あ、これはまずいかな、楽に走れちゃっているけど、このまま楽し続けていると後悔しそうだなって思っていたら、ちょうど我々の集団を追い抜いていく人が。

これは最後のチャンス、ここでいけるところまで頑張ろうと、自分もぐっと出力をあげてその方につきます。
結構なペースで走っているので気を抜くと置いて行かれそうになるのですが、とにかく腕をしっかり振って、身体が反らないように前傾を心がけ、とにかく離されないように努力します。
15キロまでを3分39秒。案の定速い。速い、きつい、けどまだいける。

16キロ、17キロと3分40秒台前半を刻んだあたりで、離され始めてしまい、20mほどの差に。
ただ、そのランナーも少しペースダウンしているので、がんばれば追いつけなくはない。

我々のちょうど中間あたりに一人ランナーが入ったので、まずはその人に追いついて、そこからもう一度その人に追いつこうと、間に入った人にまず追いつきます。
この時点で結構息は上がってしまっているので、追いついたところでいったん休憩します。

今回の一番の教訓はここでした。
ここでもう一息力を出して、もう一度追いつく努力をしないでいったん休憩をって思ってしまった時点で、気が緩んでしまいました。
「この人と最後まで行ければいいかな」って思い始めてしまった瞬間、がくっときました。
なんかもう、取り返しのつかないレベルの「がくっ」でした。

結局19キロまでが3分49秒。前はかなり離れてしまい、取り返しのつかないレベル。
あ、これはまずいぞって思うも後の祭り。ラストは近づけど身体は動かず。20キロまでが3分51。
ここで飛び出る前にいた集団に追いつかれてしまいます。

うわあって思って、動かない身体を全力で動かしてラストスパート。
いつもだったらこれくらいの疲労だと左右のバランスが崩れてうまく走れないのですが、今日はここしばらくの努力の成果か、なんとかバランスとれた走りができ、21キロまでが3分42秒。
最後はグロスで80分いかないことを祈りながら全力。フィニッシュラインを駆け抜けます。

ゴールタイムは手元で1時間19分41秒。79分41秒でかろうじて80分を切れました。

ラップ一覧。

ペースと心拍数

最初の混雑を考えると、大体PBの79分28秒と変わらないかなあと思いつつ、内容は反省点が多かったです。
どうせラスト失速してしまうのであれば、中盤もうすこし頑張ってもよかったのではと思ったり。
ベストを出した府中多摩川のときとは違って、ペースをあげようと思えば、適当なペースで走っているランナーはいたはずだし。
心拍数的にも、もう少し追い込めたと思うんですよね。

まあでも、調子悪いかも、バランス崩しているかも、と懸念材料が多い中でPBに近い走りができたことについてはとてもほっとしています。
いま、これくらい走れるのだっていうこともわかったので、明日以降の練習の指標になります。

と、頭のなかでぐるぐる思うところはありつつ、とにかく走り終わって寒いし疲れたということで手荷物を受け取り手早く着替え、まだ続々とゴールするランナーを横目に帰路へ。
ちなみに直前まで暖をとるために着て、スタート直前にお腹に巻いたFlipBeltにまるめて突っ込んだBrooksのLSDジャケットは、コブみたいに膨れていたもののとくに邪魔になることなく、そして途中で落とすことなく無事でした。

この使い方はよかった。寒いときはまたこれで対策しようと思いました。おすすめ。

(関連:iPhone6とFlipBeltでランニングしてきました

家に帰って温かいお風呂に入り、走ったあとにもらったランチパックとパン屋さんで買ったメンチカツバーガーでお昼にし、案の定やってきた圧倒的な眠気に抗うことなく昼寝。
そして今日は昨日我慢した分も合わせて、晩酌。

甘いものも食べたいなって思ったけど、明日にすることにして今日はチョコレートだけで我慢しておきます。

普段だって大して我慢してないくせに、レースに出た後ってとりわけ自分を甘やかしたくなるのは、なんなんでしょうね。
まあこれを楽しみに走っているというのもあるんですけどね。

というわけで、反省点もよかったところも、とにかく意味があることが多かった悪くない一日でした、と締め、このまま晩酌を楽しみます。

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