ターサージール6とウェーブエンペラー2の比較

ここしばらくずっとターサージールを愛用してきました。ジョグからペース走、インターバルまで幅広い速度レンジに対応してくれるので、レースでも使用していました。
万能なので気に入ってはいたのですが、唯一気になる点があり、それは長距離を走るとマメができやすいということでした。
ソックスを変えてみたり紐の締め付けを変えてみたりしたのですが、20キロを越える距離を走るとだいたい足底が熱くなってきてマメができてしまう。それでもやはり走りやすいし、マメはできても致命的な痛みになることはまれなので使い続けていたのですが、この度ふと思い立って、ターサージールと似たカテゴリのシューズ、ウェーブエンペラー2を購入して試してみました。

比較1 走り心地

両者ともシューズの重量はほとんど変わりません。基本的には「レーシングシューズ」というカテゴリに入るので、200グラムを切ります。
ターサージール6 重量ターサージール6

ウェーブエンペラー2 重量ウェーブエンペラー2ウェーブエンペラー2

だから履いた感じもとても軽い。

ただし、走った感じはかなり違いました。
上の写真に載せた通り、ウエーブエンペラーの方が20グラムくらい重くなっていますが、重さの差とかではありません。
経験的にこの程度の重量差については、もっとレベルの高いランナーなら気になるかもしれないですが、単に重量差という意味では私は気になる差ではありません。

じゃあ何が違うかというと、接地感。
とくに前足部(足裏の前の方)が接地した際、ウェーブエンペラーは固さを感じます。
もともとこのクラスのシューズはスピードを重視するところもあり、反発力を出すためのソールが固くなっているのは当たり前なのですが、ターサージールよりもエンペラーの方がより固い印象です。もともと前足部なんてクッションはほとんどないですが、それでもターサージールには若干のクッション性を感じるなって比較したときに思いました。

ただ、固いからエンペラーの方が疲れるのかっていうと、そこまでではないと思います。
固いだけに接地の感覚が強くなるので、「きちっと着地している」という意識は持ちやすいかなあと。
あとは好みの問題になるかもしれません。

そしてもともとエンペラーを購入するきっかけとなった、マメ問題。
これについてはウエーブエンペラーは優秀でした。
きっと私の足の形とうまくフィットしたのでしょうね。
ウェーブエンペラーを履いて30キロ走を3度ほど行いましたが、マメはできませんでした。
「固いなあ」とは思いつつも、マメはできないウェーブエンペラー。
そこそこクッションを感じつつも、マメができるターサージール。
難しい。
いや、難しいのは私の足なのかもしれない。

比較2 スピード

スピードの出しやすさはどうか。
私個人の感覚で言うと、ターサージールの方がスピードが出しやすかったです。
特にキロ3分30秒くらいのペース走や、キロ3分10秒前後のインターバルを行った際の反発を受ける感覚、
いわゆる「スピードをシューズにアシストしてもらっている感覚」はターサージールの方が上でした。
これは走り方の問題もあるとは思うのですが、少なくとも重心も接地もほぼ真ん中(あるいはそれよりちょっと後ろ)の私の走り方の場合では、ターサーの方が反発が大きいようです。

結論

そんなわけで2ヶ月ほどターサーとエンペラーを交互に使っていたのですが、結局メインはターサージールに戻りました。
決定打はやっぱり「スピード」でした。
ずっとターサージールを使っていた理由は、ジョグからスピード練習まで幅広くこなせるところだったので、思ったよりもスピードに乗りにくいエンペラーを同じ用途で使うのは厳しいかなあと。

で、ターサーのマメ問題については、最近Amazonで

プロテクトJ1なるものを見つけてしまいまして。
これを足裏に塗って、ターサー履いてロング走をしてみたらまさかの無傷。

これはまた別途改めて報告しようと思いますが、チャレンジ富士五湖100kmに出たときも、これを塗ってターサー履いたときもまさかまさかの無傷。すごいもの見つけてしまいました。

というわけで現在はターサージール6 + ProtectJ1でなかなか快適に練習ができています。

そしてエンペラーの方は、速めのジョグをするときに履くことにしています。
用途を限定すれば、これはこれでとても良いシューズです。適材適所。

ここまで書きながらいろいろ頭の中を整理していたのですが、結局の所私がおすすめしたいのはターサーよりエンペラーより、プロテクトJ1でした。

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