すっかりご無沙汰、夏のトレーニングまとめ

いやいや、気がつけば暑中も過ぎて朝晩は秋の気配。
もっとも関東の今夏は、暑中日中だって秋の気配でしたが。
夏好きとしては人生最大にがっかりした夏でした。

それはさておき、ここしばらく空いてしまった部分の記録を。

マラソンオフシーズン、春から夏にかけてはしっかりと地力をつけて秋に備えるぞと意気込んだ矢先、踵を痛める。
走れないほど痛くはないけど、気にしないで済むほどの痛みじゃない。つまるところ結構痛い。

追い込む練習を極力避けながら2ヶ月程過ごすも、あまり良くなった感じはせず、6月には「もうこれ以上ひどくならなければいいや」とやぶれかぶれで本格再開。

で、なんだかんだでスピード練習をしながら、いくつか5000mの記録会なぞに臨むもことごとく撃沈。
17分切るペースで3000mももたない。最初は快調に走り出せるものの、2000mくらいで息が上がりペースが維持できない。
一方、ゆっくりペースはゆっくりペースで、ロング走をやっても30キロ完走すらできない。

もともと夏場は弱かったけど、こんなにも走れないものだったっけな。
やっぱりこれは加齢によるものなのかな、といささかしょんぼりして過ごしていたところ、7月に入って会社で受けた健康診断の結果が返ってくる。

そこには、

「貧血 要精密検査」

の文字が。

もともと貧血傾向はあったのだけれども普通に生活できていたし大丈夫かな、と放置していたのだけれども、今回はさらに悪かったようで。

というわけで改めて病院に行き、先生に経緯を話すと

「あー、これで走ってたのだとしたら結構辛かったでしょう」

と。

いや、こんなもんなのだと思っていましたって伝えたら、貧血の人はみんなそう言うのだそう。
そりゃそうだよ。誰かと比較できるわけでもないから。

というわけで、鉄剤を処方されて経過観察と相成りました。

鉄剤は胃に負担がかかるので胃腸が強くない僕にはなかなかしんどい。
それでも1週間ほど頑張って飲み続けていると、明らかに身体感覚に変化が。

日常生活がおもりが取れたように楽になってくる。
それこそ通勤だったり階段の昇り降りだったり、ごく日常で発生する動作がとても楽に。
そして当然のごとくそれは走りにも反映されてくる。

すごい楽。身体軽い。

2週間、3週間、1ヶ月と飲み続けるとその傾向はさらに強くなる。
今まであっという間に息が上がってしまっていたペースが、鼻歌交じりで走れるようになる。

そうか、僕、貧血だったのか。

すっかり調子を取り戻した8月。
そうこうしているうちにかなり痛かった踵もだいぶ治まり回復傾向に。
これ幸いと、比較的多めにスピード練習をこなす。

8000mのペース走(3’35″/km)
1000mx5インターバル(3’20″平均)
2000mx3インターバル(6’50″平均)

などなど、しんどかったペースでのトレーニングが普通にこなせるようになる。

そして迎えた8/19の5000m記録会。
出走時間の直前まで激しい雷雨。ここのところ調子はいいとは言えずっと5000mは撃沈続きだったこともあり、モチベーションは高くない。
また途中で辛くなって落ちてしまうのだろうなあと、負のイメージがのしかかる。

幸い出走時間になると雨は止み、気温は下がり走るには絶好のコンディションに。
これはこれで言い訳のきかない状況だとややプレッシャーに感じつつ、スタート。
ペーサー付きの記録会なので、17分のペースメーカーにつく。
いつもペースダウンしてしまう3000mまではとにかく我慢、その後は100mでも頑張れれば前進したとみなそうとハードルを極力下げて臨む。

1000mの通過は3分24秒。17分イーブンペースきっかり。
ここはさすがに平気。今までも1000mは比較的余裕で通過できる。

その後、前から落ちてくる人を拾ったり前に出たりする関係で少しペースがあがるも、大丈夫。
2000m無事通過。ラップが3分22秒。
楽ではないけど、いつものように息がいっぱいいっぱいにはならない。
これは3000mまではいけるかもしれない、3000mまでは絶対つこうと決める。

そして3000m。いつもの撃沈ポイントを超える。
つけちゃった。今日はつけちゃってるわっていう若干戸惑いに近い感覚。

息はあがってきているけど、もしかしたら4000mまでは行けるかもって思いながら、我慢。
あと1周、あと1周は我慢しよう。落ちるかどうかは1周したら考えようって思いながら4000mまで到達。

ここまできたらあと1000m。どこで落ちてもそこそこの記録は残るはず、ともうつけるところまでペーサーにつく。
4200m、4400mと通過して、ラスト600。あ、これはいけるわと思って残りの力振り絞ってスパート。
1分我慢すれば終わるって思って全力。

タイムは16分53秒。
ラップは3’24”-3’22”-3’24”-3’24”-3’17″。

春先に目標にしていた16分台、夏の終わりにようやく出ました。

夏休みの宿題が一つ終わったような、そんなほっとするような感覚。

今回の件で、改めて自分のコンディションには気をつけないといけないんだなあと認識しました。
僕の場合はトレーニングで疲労すると食が細くなってしまう傾向もあり、そういうことも貧血の一因だったのだと思っています。
トレーニング以外の部分もしっかりとケアしながら、目標達成に向けて進んでいきたいと思います。

これからはシーズンに向けて徐々に長い距離もやっていかないと。

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